(この情報は、執筆時の情報です。既に長い年月が経っておりますので、セキュリティ関連の最新の情報源でご確認されることをお勧めします。)
 私が、パソコンを使いはじめたよりかなり前から、すでにコンピュータウイルスは存在していました。
現在も、確かに増え続けています。

インターネットというものが普及しはじめて、いままでよりパソコンで簡単に情報のやりとりができるようになった反面、そのコンピュータウイルスに出会う可能性も高くなってきています。だから、ウイルスの情報が入れば、被害にあわないうちに伝えてあげたいと思うのはわからないでもありません。ただ、必要以上に情報が1人歩きして、メールサーバに負担をかけているという例もあるのも事実です。
しかも、残念な事にそんな善意の行動を悪用する人も、存在するのです。実際には存在しないコンピュータウイルス情報を流すという形で...。
そもそもコンピュータウイルスって?
 そもそも...コンピュータウイルスってなんなんでしょうか?インフルエンザウイルスとかそういうものなのでしょうか?
....そんな事を言っていると、実際に知っている人に怒られますね。コンピュータウイルスとは、パソコンにいたずらを仕掛けるプログラムの総称。そう覚えておけばたぶん間違ってはいないでしょう。
そう、みなさんが使っているワープロソフトやブラウザのように、それぞれのパソコンで動くプログラムなのです。だから、コンピュータウイルス(以下、ウイルス)も対応するパソコンで実行しなければ、イタズラを起こす事はないんです。
「でも、知らないうちに感染してしまってるのもあるじゃない?」と思う人もいるでしょうけど、それは、実は無意識のうちにウイルスを起動しているのです。
だいいち、ウイルスを単体でアップロードしたって、誰がダウンロードしますか?たぶん、そうはいないと思います。たいていは、他のソフトに見せかけておくか、他のソフトに先に組み込んで(感染)おくんです。そして、たまたまそのソフトを実行したパソコンにイタズラをしかけるのです。
(自分自身をそのパソコンにある他のプログラムに組み込んだり(感染)、メッセージを表示したり、データを盗みだしたり、削除したりといろいろなものがあります。)ただ、すぐに症状がでれば、いたずらが終わるまえに処置をされる可能性があるから、一定の時間、姿を隠す事もあります(潜伏)。で、気付いた時にはもう遅い...。そういう訳で、ウイルス自身が勝手に動いたように見えるのです。
そんなウイルスに感染しないようにする方法で良い方法は、自分のパソコンを外界から完全に遮断するという事です。と簡単なように言いますが、実際なにもできないのです。よく考えてみてください。ネットに接続しない、他のパソコンのデータの入ったFD、CD-ROMなどを使わない。そうなると、プログラムを中にいれる手段すら無くなります。だからといって、まさか自分で全て作るという訳にはならないでしょう。
だからこそ、ワクチンソフトなどの利用により、「いたずらをする前か、最小限でとどまる程度」のうちに見つける必要がある訳ですが、ワクチンソフトは、既に発見されているウイルスを探すだけなので、定期的にワクチンソフトの会社のサイトなどで、ウイルス情報を調べておく必要があるでしょう。そのへんはここに書かなくとも、ご存知かとおもいます。

デマウイルスの一例
現在、私のところに来ているものが無いので、掲載できません。
どのようなものが出回っているか、知りたい方は、トレンドマクロさんの「ワクチンバンク」の「ウイルスの基礎知識」のなかにデマウイルスの項目がありますので、ご覧ください。

電子メールからのウイルスから身を守る方法
メールソフトが高機能になれば、高機能になるたびに、その機能を使ったウイルスができています。
ただ、原則として、
文字のみのメールには感染できない
(文字のみ=テキストファイルのことです。ワードファイルなどは、マクロという形で「プログラム」を付ける事ができます。)
基本的に添付ファイルにつくものです
(HTMLメールの場合には、サイト上のウイルス付プログラムを呼び出すという手法があるとの事です)
ですので、添付ファイルがある(もしくはHTML形式の)メールについて注意してみるという事です。
とはいえ、アウトルックなど、一部のメールソフトは、勝手に添付ファイルを実行してしまうので、
しらないあて先からのメールは開かない
どう見ても相手が付けてきた様子でなさそうな添付ファイルは展開しない
むやみにメールアドレスを書かない、教えない
という事を徹底して、ウイルス付のメールが来る可能性を少なくしておくしか方法はありません。

(参考)ウイルスを発見した時にとる行動
ワクチンソフトなどで、駆除をします。
念のため、ウイルスを発見した以外のドライブ、ディスクのウイルスチェックをしておいてください。
もし、その感染ファイルをやり取りした相手がいれば、その人にその事を伝えてください。
(やり取りをした人のみです。それ以外の関係の無い人にまでは迷惑になる可能性が高いのでやめておきましょう。)
手間はかかりますが、IPA(情報処理振興事業協会) への報告をよろしくお願いします。
電子メールとコンピュータウイルス

お願いしたい事
ウイルス情報を受け取られた方へ
転送された方もまた被害者です。できれば、やさしく接してあげてください。
ウイルス情報の真偽は別にしても、他の人に転送する事は止めてください。結果的に迷惑になります。
情報について、ワクチンソフトのサイトやIPAのサイトで確認する事をおすすめします。
たとえ、嘘だと知らなくとも、流した時点で加害者になっているという事を忘れないでください。